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暮らしの情報・まめ知識 2023/1/1

LDCレポート【1月号】

■ひとごとではない、フィッシング詐欺

 インターネットでのショッピングが一般的になり、決済はクレジットカードで行うのが日常化している今。便利な一方で2021年のクレジットカードの不正利用被害額は330億円となり、過去最高額を更新しました。そのうち94%(311億円)がカード番号盗用による被害ということですから、自分がいつ被害者となってもおかしくありません。

 カード被害の手口のひとつがフィッシングメールです。フィッシングとは、実在の企業などを名乗って、パスワードやクレジットカード番号などの情報を詐取することです。メールで「お知らせ」や「お客様情報を更新してほしい」と称してニセのサイトへ誘導して入力された個人情報を盗む手口で、文面なども非常に巧妙化しており、中には本物のサイトとほぼ見分けがつかない場合もあります。

 いつも使っている通販サイト等から、ユーザー情報の定期更新依頼や、購入品決済のため再度入力を促すメールが来た場合、すぐに文面にあるリンクをクリックせず、公式ホームページで調べてみてください。さまざまな情報はフィッシング対策協議会のホームページや、名前を語られた企業のサイトなどでも注意喚起されているので、いったん立ち止まるのは、トラブル回避の基本と心得ましょう。

うっかり個人情報など重要な情報を入力してしまった場合は、カード会社に連絡するとともに、都道府県警察のフィッシング専用窓口またはサイバー犯罪の相談窓口に被害状況を通報してください。不正利用の被害に遭ってしまった時も同様です。

 自分がどんなに気を付けていても、ネット通販などで利用している企業がサイバー攻撃を受けて情報漏洩被害者の立場になることもあります。被害に遭った時の迅速な行動も大切です。

※参考:

総務省『国民のための情報セキュリティサイト』https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/

警察庁サイバー犯罪対策プロジェクト   https://www.npa.go.jp/cyber/

フィッシング対策協議会         https://www.antiphishing.jp/

ImpressWatch              https://www.watch.impress.co.jp/ 

■あの戦国武将と「塩の日」

 1月11日は塩の日なのだそうですが、なぜこの日なのかは、ほとんど知られていないのではないでしょうか。さかのぼること約450年前の永禄12年(1569年)1月11日、越後国(新潟)の武将、上杉謙信が長年敵対関係にあった武田信玄に塩を送ったというエピソードが由来です。

 海のない県・甲斐国(山梨県)をおさめていた信玄は、同盟を破棄して駿河国(静岡県)に侵攻し駿河の今川家を怒らせ、塩の取引を停止されました。これがいわゆる「塩止め」です。人間が生きていくうえで塩は必須。塩分不足だけでなく食料の保存もできなくなり、人々は食糧難に襲われます。領民の窮状を耳にした謙信は、それらを見過ごすことができず、信玄の領地へ越後の塩を送ったのです。

 実は「敵に塩」の話は諸説あり、謙信は無償で塩を送ったのではなくきちんとした適正価格で売るよう商人に命じたという史書が残っています。敵の危機に乗じて荒稼ぎすることなく、適正価格で、ということからも義に厚い人物だったといわれる謙信ならではのエピソードともいえそうです。

 現代でも、上杉謙信が武田信玄に塩を送ったとされる「北塩ルート」、別名千国街道(ちくにかいどう)と呼ばれる120kmの道があり、新潟県糸魚川市から長野県松本市をつないでいます。

〝争い中の相手にも、争いの本質ではない分野において援助をすることのたとえ″としてことわざにもなった「敵に塩を送る」。戦国時代の話が、後世になって「塩の日」として継承されているのですね。

※参考:

新潟県ホームページ      https://www.pref.niigata.lg.jp/

小学館Domani公式ウェブサイト https://domani.shogakukan.co.jp/

東洋経済ONLINE         https://toyokeizai.net/

ベネッセ教育情報サイト    https://benesse.jp/

統計出典:一般社団法人 日本クレジット協会 https://www.j-credit.or.jp/ 

 

冬の「頭寒足熱」

 年が明け、寒さも本格的になってきました。暖房が効いて快適な現代の暮らしにあっても覚えておきたいのが「頭寒足熱」でしょう。

 「頭寒足熱」とは、文字通り頭のまわりは冷やして足元を温めること。しかし今はエアコンを使うことが増えたためか、頭や顔のあたりは暑いぐらいなのに、足元が寒くて冷えると感じる方も多いのではないでしょうか。そもそも足元が冷えるのは、血流が悪いからと言われます。足は血液を送り出している心臓から一番離れていますし、血管も細いからです。対して頭がのぼせてしまうのは、脳がエネルギーと酸素を必要としているために大量の血液が流れこみ、熱がたまりやすいからだそうです。

 現代の生活環境や体の構造から見ると、意識しないとなかなか頭寒足熱にはなりません。手軽な方法としては、頭を濡れタオルで冷やす、靴下の重ね履きのほか、暖房の熱が部屋の上にたまらないようサーキュレーターを活用する、こたつやホットカーペットで下半身を温める、といったところでしょうか。

 根本的な対策としては、体を温める食生活を心がけましょう。また、腹巻やカイロでおなかや腰を温めれば足先までじんわりとあたたかくなります。さらにウォーキングやスクワットなど筋肉を動かす運動も効果的。筋肉は熱をつくる働きがあり、冷えを防いでくれます。

 受験シーズンを迎えています。風邪の予防や勉強の集中にも、頭寒足熱が役立ちそうですね。

※参考:

キナリノ      https://kinarino.jp/

Lidea        https://lidea.today/

BIOWEATHER SERVICE https://www.bioweather.net/

所さんの目がテン! https://www.ntv.co.jp/megaten/