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暮らしの情報・まめ知識 2019/8/1

LDCレポート【8月号】

■お米だってキラキラネーム。

 新米の季節の到来です。私たち日本人にとってお米は特別な存在ですが、店頭に並んだお米のパッケージを見て、びっくりされる方も多いのではないでしょうか。最近のお米の名前はとっても多彩で、広く知られたものから意外な命名までいろいろなものがありますね。でもお米の名前はどうやってつけているのでしょうか。

 お米は、品種が名前(銘柄)になっています。明治時代から国の主導でお米の品種改良が行われ、つくられた品種は「カタカナで6文字以内」というルールで名付けられました。そういえば、コシヒカリやササニシキは確かにカタカナです。戦後になると都道府県が独自に品種改良に参入するようになり、「ひらがなで6文字以内」の名前をつけて国の品種と区別しました。あきたこまちは秋田県が開発した品種なのでひらがなです。このルールはずっと守られていましたが、1991年、国が開発した宮城県のお米がひらがなで『ひとめぼれ』と名付けられ、事実上このルールはなくなりました。

 例えば『コシヒカリ』は1956年に生まれた品質で、「越の国(北陸)に光り輝くお米となるように」と命名されました。病気に強くおいしいお米として50年以上経った今でも全国で広く栽培されています。北海道が10年かけて開発した『ゆめぴりか』は、「日本一おいしいお米を」という道民の夢と、美しいという意味のアイヌ語ピリカを合わせて名付けられたそうです。

 また、北海道の『きらら397』、山形の『つや姫』、富山の『富富富』、石川の『ほほほの穂』などは一般公募で決まった名前です。さらに青森の『青天の霹靂』、熊本の『森のくまさん』、高知の『にこまる』、山形のつや姫の弟『雪若丸』など、お米とは思えない名前も。そんなキラキラネームの背景には「多くの人に愛されるお米に育ってほしい」というお米の開発に携わった人々の、親心が垣間見えます。

 これから次々と新米が店頭に並びますが、せっかくならおいしく炊きたいですよね。肝心なのは「水加減」です。水を極端に減らすのではなく、少しだけ控えましょう。1合のお米に対し水200㏄が基本ですが、それを米1合に水190㏄と、1割弱くらい減らすのがコツです。

※参考:
一般財団法人 日本米穀商連合会          http://www.jrra.or.jp/
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 http://www.naro.affrc.go.jp/
公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構      http://www.komenet.jp/
ニッポン放送                   http://www.1242.com/
大和産業株式会社              https://www.yamatosangyo.co.jp/
大米米穀店                   https://e-okomeshop.com/


姿勢を意識するだけで。

 肩こり、ぽっこりお腹、丸くなった背中。「もう年だから」とあきらめていませんか?これらの体型の変化は、加齢によるものとみなされがちですが、体のゆがみからくる姿勢の悪さが原因かもしれません。

 姿勢が悪くなる原因は大きく2つあります。1つは歩き方の癖や決まった軸足での立ち姿勢といった、長年の生活習慣からくる体の癖。靴底の減り方が左右で違ったり、足の組み方が常に同じ、ショルダーバックをかける肩が決まっている、などがあれば、体がゆがんでいるかもしれません。もう1つは、長時間スマホを使うことによる姿勢の乱れです。スマホを見る時はうつむく姿勢になってしまい、知らないうちに猫背になっているそう。

 体のゆがみや猫背で姿勢が良くないと、疲れやすさや血行不良、頭痛など体の不調を招く一方、洋服が似合わなくなったり、年齢より老けて見られたり、覇気がないように見られるなど、人に与える印象も変わります。

 体の使い方は習慣化するものなので、姿勢を意識して立ったり座ったりしましょう。スマホを見る時も、スマホを持つ手を気持ち上にして、頭が前に傾きすぎないようにしてみてください。ストレッチや体操も効果的です。良い姿勢を意識し、キープするのが難しい人は、着るだけで背筋を伸ばしたり、腰や骨盤をサポートする下着やインナーなども出ているので活用するのもアリです。

 姿勢を意識すると骨格と筋肉のバランスがとれ、肩こり・腰痛の改善につながります。はつらつとした若々しいスタイルに見えるのもうれしいものです。

※参考:
NHK健康チャンネル  https://www.nhk.or.jp/kenko/
株式会社ルネサンス https://www.s-re.jp/
総合南東北病院   http://www.minamitohoku.or.jp/
沢井製薬株式会社  https://www.sawai.co.jp/
ピップ株式会社   https://www.pipjapan.co.jp/
ガッテン!     http://www9.nhk.or.jp/gatten/


夏こそ唐辛子!

 何もしなくても汗をかく暑い季節ですね。でも、こういう時こそ辛いものを食べてどんどん汗をかくのがおすすめなのです。というのも昨今の猛暑や熱中症対策で、常にエアコンが効いているのが当たり前になっています。この室内環境が「夏の冷え性」を生み、さらに発汗作用が抑えられてしまうことで、体温調節がうまくいかず夏バテにつながるケースがあるのだそうです。

 辛い食べ物の代表格といえば唐辛子。中南米が原産で、小さいけれどパンチのある食べ物です。辛味成分のカプサイシンは食欲を増進させ、交感神経の働きを活性化させて代謝を高める効果があります。

 唐辛子は世界に2~3000種類あると言われ、最もポピュラーな赤く熟した唐辛子をレッドペッパーと言います。このレッドペッパーを使った料理は世界中にあるそうですが、唯一フランス料理にはほとんど使われることがないそうです。不思議ですね。この膨大な数の唐辛子の辛さを数値化した単位が「スコヴィル値」(SHU)です。唐辛子の仲間でもあるピーマンはゼロSHUで、今最も辛い唐辛子と言われるのは「ペッパーX」で約318万SHU。ハバネロも十分辛い唐辛子ですが、それでも25~45万SHUなので、ペッパーXのすごさがわかります。

 しかしここで疑問が。なぜ辛いものを食べると汗をかくのでしょう。汗は暑い時に出る「温熱性発汗」、緊張した時に出る「精神的発汗」、そして辛いものを食べた時に出る「味覚性発汗」の3種類があります。このうち「味覚性発汗」のメカニズムはまだ解明されていないのだそうです。

 今は市場にも激辛系が出回っているので、珍しい唐辛子を入手した時は、インターネットで辛さの程度を知ってから調理するのがおすすめです。唐辛子の辛さでじんわり汗をかきながら、厳しい暑さを乗り切りましょう。

※参考:
スパイスオブライフ                 https://www.h-spice.jp/
白鷹ソース株式会社             https://www.togarashi.co.jp/
エスビー食品株式会社         https://www.sbfoods.co.jp/
公益財団法人 長寿科学振興財団 https://www.tyojyu.or.jp/
コカねっと                            https://www.kodomonokagaku.com/
ELLE                                  https://www.elle.com/jp/