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暮らしの情報・まめ知識 2020/10/1

LDCレポート【10月号】

■栗よりうまい十三里、さつまいも。

 季節が秋めいてくると、野菜売り場には多くのさつまいもが並び始めます。60種ほどの品種があるさつまいもは、焼き芋はもちろん、サラダや煮物、スイーツなど多彩な食べ方が楽しめる、使い勝手の良い野菜の1つですね。

 さつまいもは、1600年頃に中国から琉球(沖縄県)、そして薩摩(鹿児島県)に伝わったとされています。それで名前も「薩摩」の「芋」。鹿児島は現在も全国トップの生産量を誇ります。最近では食感から「ほくほく系」「しっとり系」「ねっとり系」と分けられ、それぞれの特長を生かしてさつまいもを使い分けている人も多いのだそうです。

 「ほくほく系」は、関東は紅あずま、関西は金時がその代表。いわば王道のさつまいもでオールマイティーです。「しっとり系」は、紅はるか。甘さが自慢の注目の品種です。ほくほく感も残しつつ、しっとりとした甘さに多くのファンがいるとか。そしてここ数年ブームになっているのが「ねっとり系」です。代表的なのは種子島特産の安納芋で、蜜芋ブームの火付け役でもあり、蜜がたっぷりの甘さで大人気です。

 さて、さつまいもというと頭に浮かぶのが「栗よりうまい十三里」のフレーズ。これは一体何なのでしょうか。時代はさかのぼって江戸時代のお話、江戸の町には食べ物を提供するさまざまな屋台があり、その中に焼き芋屋があったそうです。使うさつまいもは、江戸から十三里(約52キロ)離れた埼玉県の川越から仕入れていました。そこで焼き芋屋は、栗(九里)より(四里)うまい十三里(川越の芋)という足し算のシャレで商売をしていたのだとか。ほかにも栗(九里)にちょっと及ばない「八里半」、唐から伝来したことに由来する「からいも」、中国語で甘い芋という意味の「かんしょ」など、多くの呼び名があるのもユニークです。

 10月13日は「さつまいもの日」ですが、これも十三里にちなんで、川越いも友の会が定めたものです。いろいろな品種のさつまいもから「推しいも」を見つけるのも楽しそうです。

※参考:

農林水産省              https://www.maff.go.jp/

かごしまの食ウェブサイト       https://www.kagoshima-shoku.com/

一般社団法人安納いもブランド推進本部 http://annouimo-brand.com/

ホームセンターバロー         https://homecentervalor.co.jp/

谷田青果               http://www.tanidaseika.com/

サツマイモまんが資料館        https://sweetpotato.info/

データ出典/農林水産省 令和元年産かんしょの収穫量(全国農業地域別・都道府県別)

■きままで気楽に行くなら、1人旅がおすすめ。

 旅行もままならなかった今年、落ち着いたら旅をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。計画するところから楽しめるのも旅の醍醐味ですよね。

 誰とどこに行くかを決めるのが前提だとは思いますが、思いきって「1人旅」はいかがでしょう。周囲がグループばかりで寂しい思いをするのではないか、女性の1人旅は宿泊先で警戒されるのではないか、周りからどう思われているか気になる、知らない土地で何かあった場合心細い、など躊躇する理由はありますが、「1人カラオケ」「1人焼肉」などもすっかり定着しておひとり様の市場も確立されている今、引け目を感じることはありません。

 1人旅が良いのは、自由でマイペースに過ごせるところです。行きたいところも、いつ何を食べるかも、買い物や観光に費やす時間さえも、まるごと自分のためだけに使えます。一度1人旅を味わうと、誰かと一緒の旅行が面倒になるという話もあるほどです。もちろんすべてが自分次第な反面、安全面には最大の留意が必要なのは言うまでもありません。特に海外旅行の場合、安全は最優先事項です。

 最近は、旅行会社によるおひとり様限定ツアーや、おひとり様優遇ツアーもあります。これらのツアーには観光等は団体扱いで安く、個人では入れないところもカバー、そしてホテルの部屋や乗り物の座席は気楽な1人という、いいとこどりができるプランもあるようです。もうひとつ、ツアー参加の1人旅同士で友だちになるのもよく聞く話ですが、無理して友人探しをせずにすむのが1人旅限定ツアーの特徴かもしれません。最初は近場の日帰り旅行から始めてみるのがおすすめです。

 人とのほどよい距離感を保てる1人旅は、「新しい生活様式」にもぴったりかもしれません。

※参考:

株式会社星野リゾート https://www.hoshinoresorts.com/

株式会社日本旅行   https://www.nta.co.jp/

icotto(イコット)    https://icotto.jp/

株式会社阪急交通社  https://www.hankyu-travel.com/

beautrip         http://beautrip.info/

厚生労働省      https://www.mhlw.go.jp/index.html

「読む」楽しみを、あらためて。

 毎年10月27日から11月9日までの2週間は、読書週間です。戦後まもなく始まり、70年以上続く中で日本は世界有数の「国民が本を読む国」に成長しました。平成17年からは、読書週間の1日目である10月27日を「文字・活字文化の日」と定め、すべての国民が生涯にわたり等しく文字・活字文化のもたらす恩恵にあずかれる環境を整備することなどを基本理念に、さまざまな活動が行われています。

 私たち人類が「文字」を使い始めたのはおよそ5000年前。世界でもっとも古い文字は、エジプトのヒエログリフ、中国の甲骨文字とメソポタミアの楔形文字といわれていますが、現在、世界にはどのぐらいの文字があるのでしょうか。実は400種類ほどが認められているだけです。では言語の数は?というとこれが何と6000を超えると言われています。言語の数の多さにも驚きますが、文字の数とのギャップも驚きです。でも1言語1文字でないことは、日本語と中国語のどちらもが「漢字という文字」を使っていることからもわかりますね。

 文字があることで記録することが可能になり、情報の伝達や共有、蓄積ができるようになりました。そして今、私たちが目にしているスマホやパソコン、印刷物の文字もまた、活版から写植、フォントと時代の移り変わりとともに変化を遂げています。

 文字がなければ本を読んで感動することも、SNSでつながる楽しさもなかったでしょう。秋の夜長に、いつもより少し長く活字に触れてみませんか?

※参考:

公益社団法人 読書推進運動協議会   http://www.dokusyo.or.jp/

公益財団法人 文字・活字文化推進機構 http://www.mojikatsuji.or.jp/

江戸川区立図書館 https://www.library.city.edogawa.tokyo.jp/toshow/index.php

公益社団法人 日本印刷技術協会     https://www.jagat.or.jp/

東洋経済新報社                https://toyokeizai.net/

生命誌研究館                  https://www.brh.co.jp/

セザックス株式会社              https://www.sezax.co.jp/

コカねっと!                   https://www.kodomonokagaku.com/