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暮らしの情報・まめ知識 2019/12/1

LDCレポート【12月号】

「その時」に備えて知っておきたい救急受診

 体調の急変は、突然起こるもの。平日の昼間であれば、かかりつけなど近くの医療機関を受診できますが、そうでない場合のケースを想定していますか? 年末年始は医療機関も長期の休みに入ります。そこで今月は、いざという時にあわてないための救急受診についてのお話です。

 救急受診とは、急なケガや病気の時に、救急外来で診療を受けること。夜間などの時間外や休日などの休診日に限らず、平日の昼間にもあてはまります。具合が悪くなった時、病院に行った方がよいのか。行くなら救急車を呼んでもいいものか、自力で行くべきか。急いで受診した方がよいのか、しばらく様子を見るかなど、選択肢がいっぱい。命にかかわるかもしれないと思うと、こうしたことを瞬時に判断するのは、なかなか至難の業です。

 そんなもしもの時に備えて、総務省消防庁では救急受診のガイドラインを作成しています。あてはまる症状を選択していくと、「救急車を呼びましょう」「2時間以内を目安に医療機関を受診しましょう」「緊急ではありませんが医療機関を受診しましょう」のいずれかに誘導されます。救急車の適正利用が叫ばれ、社会問題化している昨今、「こんな症状で救急車を呼んでいいのか」という不安を払拭するためにも、こうしたガイドを利用するのがおすすめです。パソコンやスマートフォンから見られますので、一度目を通しておくといいですね。

 救急車を呼んだら、到着するまでに「保険証」「お金」「おくすり手帳」「靴」「母子健康手帳」を用意しておきましょう。

 もしもの備えは、普段の情報収集から。あわてないために、命を守るために、知っておくと安心です。

※参考:
総務省消防庁         https://www.fdma.go.jp/
政府広報オンライン      https://www.gov-online.go.jp/
東京消防庁          http://www.tfd.metro.tokyo.jp/
公益社団法人 日本小児科学会 http://kodomo-qq.jp/

お部屋に合わせて選ぶ、あかりの色

 新しい年を新しいあかりで迎える、という意味で、年末に照明器具を交換するご家庭も多いと思います。この時期は家電量販店やホームセンターなどの売り場の目立つ場所に電球の類が並ぶこともあって、年に一回の交換を年末にと決めている方が多いそう。

 LEDの電球を使っているご家庭も多いと思いますが、その「あかりの色」にとまどうことはありませんか? LEDや蛍光灯には「昼白色」「昼光色」「電球色」などあり、昼の白と昼の光はどう違うの?などよくわかりません。好みで選べばいいのかな、とも思いますが、色には特徴があり適したシーンや場所があるので、使い分けるのがおすすめです。

 「昼白色」は、ナチュラル系で自然な光が特徴です。太陽の光に一番近いといわれるので、リビングやキッチンに向いています。メイクや髭剃りなどをする洗面所もこちらがベストだそう。「昼光色」は少し青白い光で、明るくすっきりとした印象になります。文字をはっきり見せるので、勉強する時や読書などに向いています。光が青白いので、食べ物が本来の色に見えないとされるものの、明るさという点では優れています。「電球色」は、オレンジ系のあたたかみのある色で、リラックスしたい時に最適です。何かを作業するには少し明るさ不足ですが、寝室などに向いているといわれています。

 また、最近はあかりの色が変えられる照明器具もあり、生活シーンに合わせ演出できるとあって人気です。たとえばリビングで食事の時は昼白色または電球色に、新聞を読んだり子どもが宿題する時は昼光色にするなど、何通りにも使い分けることができます。

 この年末の電球交換は「あかりの色効果」を念頭においてみてはいかがですか?

※参考:
ENECHANGE株式会社    https://enechange.jp/
パナソニック株式会社  https://panasonic.jp/
@DIME          https://dime.jp/
イケダ照明       https://www.ikeda-shomei.co.jp/
ビックカメラ.com    https://www.biccamera.com/bc/main/

料理のとろみ効果でおいしさ演出

 寒い季節に食べたいものといえば、鍋やシチューなどなどいろいろありますが、「あんかけ」もその一つかもしれません。あつあつでとろりとした料理に、食欲がそそられますよね。

 料理のとろみに欠かせないのが、片栗粉です。もともとはカタクリという植物のでんぷんからつくられており、江戸時代には食用だけでなく薬として用いられていたことがわかっています。しかしカタクリが激減してしまい、現在はよく似た成分のじゃがいもから抽出したでんぷんが使われています。とろみの正体は、でんぷんに含まれるアミロースとアミロペクチンという粘りの成分によるもの。でんぷんに水を加えて溶かし、熱を加えると糊のようになってとろみが生まれる仕組みです。

 とろみをつけるとつややかで冷めにくくなりますが、「おいしい演出」のためだけに使われているわけではありません。とろみが、食べ物を飲み込みにくい高齢者の食事に使われているのはよくご存じでしょう。年齢を重ねると飲み込む力が衰え、食べたものが気管に入りやすくなりますが、とろみをつけることによってゆっくりした飲み込みが可能になり、誤嚥を防ぐことになるのです。

 とろみに欠かせない片栗粉は、実はスゴ腕。鶏のから揚げに使えばサクサクに仕上がり、ハンバーグのタネのつなぎとして卵の代わりにも使えるのだとか。小麦粉やコーンスターチでもとろみはつくれますが、料理の味を妨げず水で溶いて加熱するだけという点で、片栗粉に軍配が上がるそうです。

 また、最近話題になったのが「とろみをつけられる自動販売機」。購入したお茶やコーヒー、ココアなどの飲み物に、ボタンひとつで手軽にとろみを加えられるそうです。水溶き不要でふりかけるだけのとろみ専用調味料を使えば、自宅でも簡単にとろりとした温かい飲み物を味わえそうですね。

※参考:
独立行政法人 農畜産業振興機構   https://www.alic.go.jp/
暮らしニスタ                 https://kurashinista.jp/
食育ずかん                 https://shokuiku-zukan.com/
日本テレビ                  https://www.ntv.co.jp/pc/
TBSラジオ                  https://www.tbsradio.jp/
株式会社美田実郎商店          https://marusan-mita.co.jp/